2007年07月06日
基礎について
こんな現場がありました。
「家の基礎が崩れてきているので見てほしい…」
「き、基礎が崩れるぅ…?」
早速伺ってみました。
ご覧の通り。

どうやら雪の重みでこうなったらしい。
見たところ手練りの無筋コンクリート基礎のようだ。
崩れた基礎の中身は、いたるところに玉砂利(現在では砕石が主流)がのぞき、
コンクリートはすっかり中性化してボロボロ状態。

三十数年前の基礎とは言え、少々お粗末な出来のようである。
今でこそ家の一番重要な所であり、やり直しの難しい所だから慎重に、という
認識があるが、当時は「手練り」という職人の腕や環境に多大に左右される方法。
砂が多くなったり水が多くなったりで、均一なコンクリートが出来なかったのであろう。
加えて無筋コンクリートというのも、より一層強度を弱めた原因にもなっているようだ。
そもそもコンクリートは圧縮強度はあるが引っぱりに弱い。そこで引っぱりに強い鉄筋
を加えることにより、その弱点を補った強靭な構造物となる。
またコンクリートのアルカリ性が鉄筋の腐食を抑えてくれる相思相愛の関係なのである。
コンクリートは経年変化によりアルカリ性から中性化に向かう。こうなるとだんだんボロボロの
状態になっていくのである。
ついでに外壁を剥がしてみた。
ごらんの通り。

工事は古い基礎を撤去し、ジャッキで土台上げをして新しく鉄筋コンクリートで基礎を製作しました。

投稿者 gnomes : 2007年07月06日 15:10